モラハラ,精神的DVと離婚

- 夫はいつも自分が正しいという態度で接してくる・・
- こちらが無能だと言われ,つい,そうかなと思ってしまう
- 言い返しても,結局夫にやり込められてしまう・・
- 夫のそばにいるだけで,息が苦しくなる
- 夫の世間体はいいので,周囲に問題を訴えてもなかなか分かってもらえない・・
こうしたご相談は少なくありません。
このような夫は,言動の中身にもよりますが,典型的なモラハラ夫といえるでしょう。
モラハラ(モラル・ハラスメント)とは,ご夫婦間に限らず,精神的な暴力や嫌がらせのことで,ご夫婦間では,高学歴・高年収の夫によくみられます。
当事務所でも,夫側と話をしてみると,大変丁重かつ節度のある態度で,一見するとどこが悪い夫なのだろうと思うくらいです(しかし,話をお聞きするうち,その正体が明らかになります。)。
モラハラを受けた奥様は,ときに肉体的な暴力よりも苦痛を受けておられるのですが,モラハラは,以下の理由により,深刻化するまで放置されがちです。
- モラハラ夫は,自分が悪いとは思っていないので,反省するきっかけがない。
- 他方,日々モラハラを受けている妻は,もともと自分の方が悪いと考えがちであり,泣き寝入りしやすい。
- モラハラ夫は,往々にして社会的地位が高く,世間体が良いため,周囲にモラハラを理解してもらいにくい。
- モラハラは,肉体的暴力と異なり,あざや骨折など目に見える形で表れにくい。
たとえば,
- 夫から日々なじられている
- 自分が悪いのでは,と思ってしまう
- 夫と一緒の空間にいるだけで苦痛・・
といった方は,きっとモラハラを受けておられます。
ところが,モラハラを受けてしんどいので,何とか離婚したいと弁護士に相談しても,多くの弁護士は,モラハラ案件に積極的に取り組もうとしません。
それは,モラハラが,不貞(不倫)やDVと異なり,性格の不一致として片づけられやすく,言った言わないの水掛け論になりやすいことから,主張立証に手間取ると考えているためです。
しかし,モラハラは,上記のとおり,単なる性格の不一致とは質的に異なります。
また,いくら夫のモラハラを主張し,離婚しようとしても,モラハラ夫は,加害者としての自覚がないので,離婚に応じようとしません。
そこで,夫が離婚に応じるよう,さまざまな方法を採る必要があります。
ここも,弁護士の腕の見せ所です。
この点,当事務所は,モラハラ案件の豊富なノウハウがありますので,モラハラでお困りの方は,お気軽にご相談ください。
ときに法的手段を使いながら,奥様の心の重荷を一つずつ下ろすお手伝いをさせていただきます。