モラハラをやめさせるにはどうすればよいのか?
最終更新日 2022年12月13日
- 自分が正しい、相手が間違っているといった態度を示す
- 相手を無視する
- 「誰のおかげで飯を食えるのか」と言われる
といった経験はあませんか?
実はそちらはモラルハラスメント、通称モラハラである可能性が高いです。
相手がモラハラ加害者だとわかった際に「この人なら話し合えばわかってもらえるはず」と考える方も少なくないかと思います。
今回は、モラハラをやめさせるにはどうすればよいかについてご説明します。
自分が被害者である、悪くないと気づく
モラハラは第三者からは見えにくく、また被害を受けているにも関わらず被害者自身が悪いのは自分だと思いがちです。
そのため、モラハラをやめさせるには、まず自身が被害を受けていることを認識する必要があります。
具体的には上記のように自分が正しい、相手が間違っているといった態度など、相手のモラルを踏みにじるような行動が挙げられます。
そして、自分が被害者であると気づいたら、後日モラハラ加害者が言い逃れできないよう、録音や録画データ、日記、医師の診断書などの証拠を集めておきましょう。
ただ、モラハラ加害者に証拠集めがばれてしまうと、すべて処分される可能性があるうえ,さらにハラスメントが激化することもありますので、気を付けてください。
モラハラをやめさせるためにはどうすればよいでしょうか?
モラハラ加害者にモラハラをやめさせることは非常に難しいことです。
そもそも、モラハラ加害者の特性として、「やめて欲しい」とお願いをしたところで、受け入れてくれるとは考えにくいです。
モラハラ加害者がモラハラをやめないのには、自分が特別に優れた人間であると感じたい、自分が社会的に地位の高い人として優越感を味わいたい、という願望があります。
ですので、正面からお願いをしたところで、受け入れられる可能性は低いといえます。
モラハラ加害者が話し合いに応じることは、基本的にはありません。
話し合いをしたいと願うのは被害者だけで、加害者本人としてモラハラをやめなければならない理由がないのです。
加害者の多くは「被害者が多少強気に出てきても、少し優しくしてやればすぐに機嫌を直すだろう」と考えています。
加害者がモラハラをやめることがあるとすれば、加害者本人が、「自分のしていることによって相手を傷つけてしまった」と理解し、反省をしなければなりません。
DV加害者を対象としたプログラムを実施している機関もあります。
加害者が自発的にこのプログラムに参加し、真剣に取り組むことができればモラハラをやめることができるでしょう。
しかし、ただでさえ自分の非を滅多に認めようとしないモラハラ加害者が、自分の非を反省し、プログラムに自発的に参加しようと思うようになるのは難しいといわざるをえません。
モラルハラスメントの特徴として、被害に遭われている方の方が「私が間違っている」、「私が悪いからこのような態度を取られるのだ」と思い、我慢をしてしまいがちだということです。
しかし、決してそのようなことはありません。
まずはご自身で、自分が被害者だということに気付くことが非常に重要です。
我慢をしていても、状況は悪化し、改善をしないどころか、ますますエスカレートしていきます。
モラルハラスメントの被害にあわれている方は、一人で悩まず、まずは当事務所までご相談下さい。
おわりに
今回はモラハラをやめさせるにはどうすればよいかについてご説明しました。
結論から申し上げると、モラハラ加害者にモラハラをやめさせることは非常に難しいです。
というのも、モラハラ加害者は自身の行いが正しいものだと疑わないため、話し合いの余地がないためです。
話し合いや改善が難しい場合は法的手段をとることになりますので、弁護士と相談の上、何が必要か、どのように証拠を集めればよいかを聞きましょう。
何よりも大事なのは被害者自身が「自分は被害者である」と認識することですので、もしも被害を受けていると感じられた方は弁護士に相談すると良いでしょう。