海外単身赴任中の夫と交渉を行い、養育費、解決金に関して有利な条件で協議離婚できた解決事例

ご相談

Xさん(40代・女性・会社員)は、海外単身赴任中の夫Y(40代・男性・会社員)が複数の女性と不貞をしている兆候が認められたことや性格の不一致等により離婚をお考えになり、当事務所に相談に訪れ、数度の相談を経て当事務所に交渉代理を依頼されました。

当事務所の活動

今回の事案は、①Yの不貞が疑われるものの決定的な証拠がない、②浪費をするYよりもXさんの預金等の資産が多いことが想定され、財産分与を問題にした場合、Xさんが損をするおそれがある、③Yが海外に居住しており、必ずしもスムーズに離婚条件等の交渉ができるわけではないなどの事情から、Xさんに有利な交渉をすることが必ずしも容易な事案ではありませんでした。

そこで、当事務所は、限られたYとの交渉機会を最大限に使ってYとの接触を増やし、交渉の中においては、敢えて個別の共有財産の分与を求めず、他の条件面に焦点を絞り、できる限りXさんにとって有利な内容で離婚できるよう交渉を続けました。

活動の結果

当事務所は、粘り強く交渉を行い、養育費の金額の加算や本件を解決するには相当額の解決金の支払いが必要であることをYに対して強く説得しました。

そのような当事務所の活動と、Y自身が、女性関係について不利な点を自認したり、早期の離婚を望んだことなどが相まって、交渉の早期の段階で、財産分与を中心の争点にせず、その他の条件を基に離婚を検討する交渉の枠組みができました。

その後、Yが代理人をつけ、細かい金額面での交渉が続きましたが、交渉の枠組みを大きく変化させることなく、最終的に、特に養育費や解決金の金額の面でXさんに満足いただける結果を導くことができました

解決のポイント

離婚条件に関する交渉においては、相手方の出方を見つつ、こちらの交渉カードの切り方も検討しながら慎重に交渉を進めて行くことが必要で、闇雲に交渉をすると思わぬ結果を導きかねません。

今回の事案では、これまでの当事務所が培ってきた豊富なノウハウを駆使し、交渉の中でこちらが強く攻勢に出るべき点、最低限の損失で済むよう守勢を固めるべき点を考えながら慎重に事を進め、有利な条件で離婚するという依頼者の希望を叶えることができました。

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