男性医師が離婚する場合の注意点は何ですか?

男性医師(又は歯科医師)が離婚する場合や不貞の慰謝料を請求されている場合,次のような点に注意が必要です。

お立場の問題

医師が離婚する場合や慰謝料請求される場合,一番の問題は,お立場ないし風評に関する問題です。

当事務所にも少なからず医師がお見えになりますが,皆様おっしゃるのが,お立場上離婚等でもめていることを公にしたくない穏便に素早く離婚や慰謝料問題を終息させたいということです。

しかし,裏を返せば,そのことが相手方の交渉材料とされてしまうということです。相手方は,夫である医師が世間体を気にしているという弱みを突いて,有利な条件で離婚を迫ったり,高額の慰謝料を請求したりすることがあります。

また,相手方が精神的・経済的に追いつめられて,男性医師の勤務先の病院や診療所に押し掛けることもあり,そうした場合,男性医師は大変な風評被害をこうむることになります。
こうした事態を避けるためには,調停や訴訟ではなく交渉により,できる限り早くかつ穏便にトラブルを終息させることが大切です
当事務所では,ご要望により,わずか数日間の交渉により,ある程度の金銭を支払って相手方と合意に至ることもあります。

財産をめぐる問題

また,医師の平均年収は,平成22年の統計で1141万円と高額であり,余剰資金をもとに相当の資産をお持ちの方が多いようです。

ただ,医師の仕事は一般に激務であることから,資産運用にまで手が回る方は少ないようで,資産といっても,単に多額の預貯金を保有しているということが多いようです。

このことは,相手方から見れば,単純に財産分与や慰謝料をとりやすいということになります

親権をめぐる問題

男性医師が開業医等で,お子様がいる場合,離婚により妻側に親権をとられることになると,事業継承者がいなくなるという問題が生じます。

そのような事態にならないよう,親権が争われる場合に備え,監護の実績や監護能力などを示すための十分な準備が必要です 

また,不幸にして親権をめぐる争いが生じてしまった場合は,親権をとるための主張立証のポイントがありますので,それらをしっかり主張立証していくことが必要です。

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